【マンガで見る介護】母が若年性アルツハイマーになりました。まんがで読む家族のこころと介護の記録を読んで

認知症と聞くと、70代、80代以上の、高齢者の方に多いイメージを持つ方が多いはず。2020年、日本医療研究開発機構の調査結果が発表されましたが、全国に若年性認知症をか抱える人は、3.57万人であるということがわかりました。
(*1)この記事では、若年性の認知症について、まんが【母が若年性アルツハイマーになりました】を読み、まとめています。

目次

まんが【母が若年性アルツハイマーになりました。】のあらすじ

作者のNiccoさんは夫と娘・息子の子2人を家族に持つ、妻であり母でもあるイラストレーターの女性。
実の両親が住む実家から、徒歩15分の所に住んでいます。
Niccoさんの実母は、タイトルにもある「若年性アルツハイマー」と診断された、主人公です。

診断が下る直前の母は、物忘れが続いていたのですが、ある日、Niccoさんと母の会話の中で、「つい忘れてしまった」では済まされない場面が訪れます。
Niccoさんは近くに住む妹に相談、父付き添いのもと、母を国立病院の精神科を受診させることになりました。
結果、「加齢による物忘れ」との診断。
病気でなくてよかったと親子で、ほっと胸をなでおろしたものの、母自身は、自分が自分でなくなるような不安を抱え続けていたのでした。

それから3年の間に、趣味のイベントで異常な行動をしたり、TPOに合わない発言がみられるなどの症状が母にはみられるものの、病院では母の症状に対し、解決につながる、診断はつきませんでした。

最初の精神科受診から5年後、62歳になった母は、ついに「若年性アルツハイマー」と診断されます。思い出してみれば、病気のせいであったかもしれないと、さまざまできごとをNiccoさんは回想します。

母がアルツハイマーと診断されてからのNiccoさんは、母親がアルツハイマーであると言う事実がストレスになっていきます。
そんななかでも、認知症に関する本との出会いや、友人のアドバイスを受け、Niccoさんはアルツハイマーの母を受け止めたいと思い始めます。同時に介護申請を行い、要介護1の診断。
デイケアを利用しはじめ、父は母を全力で介護しはじめます。
「わからなくなる」恐怖と闘いながら、若年性アルツハイマーにかかった母は必死に生きていくのでした。
月日が経過するとともに、上がる介護度と、弱っていく母。
始めて精神科を受診してから、母が最期を迎えるまでには18年という長い年月が過ぎていました。

この18年間の中には、Niccoさんと母、父、家族と、母の介護に関わる人々の愛情にあふれるリアルな家族ドラマが描かれています。
またこの本は、2009年からの8年間、公益社団法人 認知症の人と家族の会の会報誌にも掲載されていました。

若年性の認知症とは

認知症と言えば、高齢者がかかるイメージが多いのではないでしょうか。
しかし、若年性アルツハイマー(若年性認知症)は、65歳未満で発症する認知症のことを言います。30代、40代、50代で起こることもあり、脳の血管の障害で起きる脳血管性認知症と、原因について全て解明されていない若年性アルツハイマーが存在します。

若年性認知症の症状としては、次のようなものが現れると言われています。

・記憶障害や見当識障害
⇒今日の日付、今いる場所などがわからなくなってしまうなどの見当識障害が起こります。

・理解力・判断力の低下
⇒得意であった料理がまずくなる、料理の手順がわからくなり、できなくなることや、車の運転中車線をはみ出すなどの危険運転になります。

・実行機能障害
⇒同じ洗剤をいくつも購入してしまう、電化製品の使い方がわからないなどの症状がみられます。 

・アルツハイマーにおける認識力の低下
⇒アルツハイマーの場合、指定した時間の時計の針がかけなったり、文字盤についてもわからなくなってしまうことがあります

・幻視・パーキンソン病状症状
⇒見えないものが見え、周囲に訴えることがあるため、精神疾患を間違われることがあります。また手が震えるなどのパーキンソン様の症状がでることがあります。

本の中にもあるように、少しの物忘れが続き、忘れた事を指摘されても思い出せないことや、数日前のことが思い出せないことが重なり、母も「なんだか変だ」と気づくにったのでした。

若年性認知症と診断された方のココロ

本の中で、Niccoさんの母が亡くなってから、マンガを書くために当時母が通っていた施設にNiccoさんは取材にいきました。
するとデイサービスのスタッフさんより「死んでやる、死にたい」と言いながら、母が泣いていたことがあったという話を聞きます。
また、認知症を診断される前の母の日記には、「私のボケを考えると、早くあの世に行きたいと思う」と記されているのを、母が亡くなってから目にすることになります。

認知の低下度にもよりますが、若年性認知症を持つ方は、大きな不安を抱えているのは、みな同じだと言えます。
「なにかおかしい、これからの自分はどうなるのだろう」と悩み、焦り、これまでの自分で居続けようと頑張り、四苦八苦します。
しかしうまくできず、ストレスになることが多くなります。

若年性認知症を持つ方に対し、これまでと違う、様子や行動、言動がみられ、周囲が強い言葉で対応すると、ひどく傷つきます。
周囲が若年性認知症に対し理解、本人の思いに沿うことが一番理想だと言われれています。

まとめ

若年性認知症とは、65歳未満の方が発症する認知症を指します。
若年性認知症を患った母と娘、その家族の介護についてのリアルな家族ドラマを描いた内容が【母が若年性アルツハイマーになりました。】。
マンガで、若年性認知症について、わかりやすく知ることができます。
若年性アルツハイマ―について理解することで、患う当人の心を考え本人の思いに沿うことができるかもしれません。
若年性認知症を持つ家族に対し、当人はもちろん、家族も不安を抱えるものです、なかなか相談先がないとお悩みではありませんか?
(*1)東京都健康長寿センター,「わが国の若年性認知症の有病率と有病者数」より

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