【2021年最新版】平均寿命と健康寿命の違い、知ってますか?

平均寿命と健康寿命という言葉。あなたはニュースで話題になっているのを、目にしたことはありませんか。世界的に見ても長寿大国と言われる日本ですが、それには平均寿命と健康寿命の、2つの言葉が大きく関わっています。この記事では、平均寿命と健康寿命の違いについて、最新の情報を元に説明していきます。

目次

平均寿命とは健康寿命の違いについて

「寿命」という言葉は、人が生まれてから、息を引き取るまでの期間のことを指すものです。そのため、寿命が長かったとしても、健康でない期間も含まれるものでした。健康でない期間とは、寝たきりになった場合や、認知症を抱えたりといった状態のことをいいます。そのため、2000年に、WHOが健康寿命という言葉を改めて作り出しました。同じ人生を送るにも、健康である期間をより長くすることで、生きてゆくことができるよう、定義を変更していきました。


ここで、「平均寿命」「健康寿命」という言葉について、それぞれ定義を押さえておきましょう。
健康寿命の定義は「健康上の問題により、日常生活を制限されることなく暮らせる期間」のことを指します。日常生活を制限されることのない状態は、

■介護が必要な状態にならないこと
■自分の身の世話は、自分ですることができる

といった内容です。とは言っても、介護の度合いには段階があります。そのことから、詳細な定義(要支援〇以上、要介護〇以上)は、はっきりと明記されておらず、いまもその定義について論議されています。
一方、平均寿命の定義ですが、「生まれてから、息を引き取るまでの期間の平均」を言います。生きている途中に、認知症になることや、怪我をして寝たきりになる場合、障害を持ち自立した生活が送れなかったとしても、死亡するまでの期間を平均寿命と表します。

2021年現在日本の平均寿命は(*1)
男性が81.64歳
女性が87.74歳と、いずれも前年度と比較し、伸びています。

2021年現在の日本の健康寿命は(*2)
男性72.6歳
女性75.5際
世界で第1位という結果です。

まとめると、
平均寿命:現在0歳の人が、その後何年生きられるかという予測値
健康寿命:現在0歳の人が、その後何年日常生活に制限のない生活が送れるかという予測値
この違いから、どのようなことが考えられるでしょうか。改めてWHOが健康寿命に注目した点を考えてみます。
長く生きることを目的とするのではなく、「生命の質」=QOL(クオリティー・オブ・ライフ)という考え方があります。QOLという言葉をご存じの方もいらっしゃるはず。高齢者が「ただ長く生きる」のではなく、「その人らしく、よりよい充実した生活を送り生きていく」ことに視点をあて、決して、長さにより寿命を決めるものではないという考えです。

仮に90歳まで生きたAさんと、80歳まで生きたBさんがいたとして、この二人の生き方を比較します。単純に年齢で考えれば、90歳まで生きたAさんは寿命の点で考えると、Bさんより10年長く生きていることは理解できるはずです。
しかし、もし90歳まで生きたAさんが70歳から歩行できず、20年間寝たきりの状態であり、80歳まで生きたBさんが、亡くなる前まで、自立した生活を送っていたとします。様々な考え方がありますが、後者の方のほうが、高齢者の「生命の質」は高いといえるかもしれません。医療分野が発達した近代では、世界的に寿命が右肩上がりの状態です。だからこそ、生命を持続させることだけを重視するのではなく、健康でいられる期間を伸ばし、自立して過ごせるようにすることを重視しようという考えに、世の中は変わっているのかもしれません。

(*1)令和2年簡易生命表の概況. 厚生労働省. 

(*2)世界保健機関(WHO). WHORD HEALTH STATISTICS2021.

日本で、健康寿命を伸ばすために行っている対策は?

日本では、令和元年に厚生労働省が、「健康寿命延伸プラン」(*3)と呼ばれる計画を打ち出しています。

目標は”2040年までに健康寿命を男女ともに3年以上延伸し(2016年比)、75歳以上とすることを目指す”と具体的な数値も提言しています。

健康寿命を伸ばすためには、若年期より対策をする必要があるため、健康寿命延伸プランでは幅広い年代に対策が打ち出されています。

スマート・ライフ・プロジェクト(SLP)(*4)は厚生労働省の行っている、健康づくりをサポートする取り組みのことを言います。

主に、食事、運動、禁煙の3つの柱に加え、定期的に検診をうけることで、自分の身体を知ろうと推進しています。

この取り組みは、国から個人だけでなく、公共団体・医療法人・NPO法人など多くの団体がスマート・ライフ・プロジェクトに取り組みを見せています。
スマート・ライフ・プロジェクトでは、次のような具体的な、行動(アクション)を例として紹介しています。

運動
例えば、毎日10分の運動を。 通勤時。苦しくならない程度のはや歩き。 それは、立派な運動になります。 1日に10分間の運動習慣で健康寿命を延ばしましょう。

 食事
例えば、1日プラス70gの野菜を。 日本人は1日280gの野菜を採っています。 1日にあと+70gの野菜を食べること、朝食をしっかり食べることで健康寿命を延ばしましょう。 

禁煙
例えば、禁煙の促進。 タバコを吸うことは健康を損なうだけでなく、 肌の美しさや若々しさを失うことにも繋がります。 タバコをやめて健康寿命を延ばしましょう。

(*3)第42回厚生科学審議会.“健康寿命延伸プランの概要”. 厚生労働省.   

(*4)スマート・ライフ・プロジェクト.“健康寿命を伸ばそうSMART LIFE PLOGECT”. 

まとめ

平均寿命と健康寿命の差は、健康で自立した生活を送ることができるかという点に、2つの違いがあります。

これまでは、いかに長く生きられるかを重点とし、医療が進歩してきた結果、平均寿命は伸びてきました。しかし、近年では、長く生きるだけでなく、寿命の質について考えられるようになり、健康寿命を重要視するようになっています。

日本も国としてスマート・ライフ・プロジェクトという取り組みを行っており、個人~公共団体や企業まで、幅広い団体が取り組んでいます。明日を元気に生きるために、健康寿命を伸ばすためには、介護予防も大切です。

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