【脳梗塞の後遺症】麻痺があっても一人で生活できますか?

母が脳梗塞を発病し、後遺症によって右半身にはまひが残りました。

後遺症の影響で今までどおりに歩けなくなることがあると医者から言われてしましました。

母は一人暮らしなので、脳梗塞の再発や今まで通りに一人で生活できるのか心配です。
今回は「脳梗塞の後遺症について」「再発予防」「生活について」などをまとめています。ぜひ参考にしてください。

目次

脳梗塞とは?

「脳梗塞」は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気です。
脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。

脳梗塞の種類(3つのタイプ)

1. ラクナ梗塞

脳を養う太い血管から分岐する細い血管(0.9mm以下)の血管壁が高血圧によって厚くなったり、壊死を起こすことで、血管の内腔が狭くなり、そこに血の固まりが詰まるタイプの脳梗塞です。高齢者に多く、症状は比較的ゆっくりと進行します。意識がなくなることはなく、夜間や早朝に発症し、朝起きたら手足のしびれや力が入らなくなり、あるいは言葉が話しにくいといった症状です。

2. アテローム血栓性脳梗塞

脳を養う太い血管の根元が動脈硬化や血液中のコレステロールが溜まることで狭くなり、そこに血の固まりができ、詰まるタイプの脳梗塞です。高血圧、高脂血症、糖尿病などの動脈硬化の危険因子をたくさん持っている人に起こりやすいです。

3. 心原性脳塞栓症

心房細動などの心臓病により心臓で作られた血の固まりが流れてきて、詰まるタイプの脳梗塞です。心原性脳塞栓症は脳内の太い血管を詰まらせるため、急激に意識障害などの重篤な症状が出現し、死に至ることもあります。

脳梗塞はどんな後遺症があるのか?

脳梗塞の後遺症にはいろいろな症状があります。
日常生活に支障をきたしてしまうものがほとんどで、その中でも、多くの方が悩まされているのが運動や感覚に障害をきたす麻痺や言語障害、そして認知機能の低下です。

1.運動麻痺

運動麻痺による症状としては、損傷した脳と反対側の体が動かしにくくなり、特に手指の細かい動きや足首が動かなくなることが多いです。
これらが影響して、歩行能力の低下や日常生活動作支障をきたすことがあります。

2.感覚麻痺

感覚麻痺による症状としては、「触れている・動いている」などの感覚が分からなくなったり、温度や痛みが分からなくなるなど、人によっていろいろな症状があります。
麻痺が起きた側では触られたときの感覚が冷たい、温かいといった感覚がわかりにくくなります。
また手足のしびれも後遺症として感覚麻痺にあたります。

3.視野障害

脳幹の眼球運動を司る部分が障害を受けると目に映るものが二重に見える後遺症が現れる場合があります。

4.言語障害

言葉を理解することができなくなったり、伝えたいことも伝えられなくなったりします。
また、意思の疎通ができなくなることもあります。
さらに言葉に対してだけではなく、文字に関しても書けなくなるという症状が出ることもあります。

5. 嚥下障害(飲み込みの障害)

運動障害・感覚障害により口や舌のどなどの動きがスムーズにいかず、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる後遺症です。
のどの食物が詰まりやすくなったり、誤って気管に入り込んでむせたりします。これを誤嚥(ごえん)といいます。
またむせることなく本人の気が付かないうちに飲食物が気管へと流れ込み、肺に炎症を起こします。
これを誤嚥性肺炎といいます。

6. 認知症・うつ症状や感情障害などの精神症状

症状としては自発性や意欲の低下などがよく見られます。
意欲や活動性の低下によりうつ病にもつながります。
寝たきりや廃用性症候群が進む要因となります。
うつ病の他にも脳梗塞により、脳の前頭部分に障害を受けると、感情のコントロールが難しくなる感情障害が起きることもあります。
気分の落ち込みだけでなく、感情の高まりにより怒りやすくなったり、急に理由もなく泣き出したりすることなどもあります。
※廃用性症候群(はいようせいしょうこうぐん):過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態をさします。

脳の役割(失認・失行)

手足の運動機能は、反対の脳がコントロールしています。

1.右脳
(役割)自分の体や空間の認識をコントロールしていて、体の傾きや、周りの状況を把握します。
(運動機能)左の手足の運動。
右の脳が損傷すると、左の手足が麻痺すると同時に、自分の体や空間の認知に障害が起こり、「失認」という状態になります。
※失認(しつにん)動かせるにも関わらず一方の手や足を使おうとしなかったり、見えているけれどきちんとその物を認識することが難しくなる状態です。

2.左脳
(役割)運動・行為をコントロールし、理論的に考えて行動します。
(運動機能)右の手足の運動。
左の脳が損傷すると、右の手足が麻痺すると同時に、運動や行為に障害が起こり、「失行」という状態になります。
※失行(しっこう)目的に合った動作・行動が的確にできなくなる状態です。

一人で生活をするのには日常生活の見直し&脳梗塞の再発予防が大事!

脳梗塞の危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙、多量飲酒、運動不足などです。これらを予防・コントロールすることが再発予防につながります。
そのためには、以下のようなことを心がけましょう。

1.定期的に血圧測定を行う
血圧が高いと常に血管に高い圧力がかかるので、血管が傷つき脳梗塞の危険性が高まります。
自分の血圧を知らずに過ごしている人は、血圧チェックを行い、生活習慣の改善を図って高血圧にならないように注意して下さい。
※自動血圧計は薬局、家電販売店などで購入できます。

2.タバコを吸わない&適量な飲酒
タバコを吸わない人に比べて脳梗塞なった場合の死亡率は2倍以上と高いといわれています。
ニコチンは血管を収縮させて心臓に負担をかけますし、動脈硬化を促進させて血栓をつくりやすくします。
適量飲酒は血液中のHDLコレステロールを増やして余分なコレステロールの回収を促すため、動脈硬化の予防に繋がります。  

3. 食生活の見なおし  
脳梗塞の危険因子となる「高血圧、脂質異常症、糖尿病」は過去の食生活とつながります。
脳梗塞の再発予防の食事改善においてのポイントは「塩分、脂質」です。塩分は1日6g未満に、高脂質の食事は動脈硬化を促しますので肉を食べる時には脂を落とすメニューを心掛けましょう。
朝食抜きは脳卒中のリスクを高めると言われています。
空腹によるストレスから血圧が上がりやすく、朝食を取らない人は毎日朝食をとる人に比べて脳梗塞を起こしやすいとされていますので再発を防ぐには朝食は必ずとるようにしましょう。

4. 適度な運動を習慣にする
脳梗塞の後遺症で片麻痺等になると運動する事が面倒になるかもしれません。
しかし適度な運動は血圧を下げる効果に加え、HDLコレステロールを増やしたり、インスリンの働きを良くして血糖値を下げたり肥満を解消する効果があります。
そのため、運動は脳梗塞再発の予防につながります。

さいごに

家族の中の誰かが脳梗塞で倒れると、皆が戸惑い、誰でも不安になります。
病気を正しく理解し協力することが重要です。

本人が一番大変だということをわかってあげてください。
回復に向かうために適切なサポートをしていくことが大事です。

①思いやりをもって接する。
②自分でできることは 一人でする。
③家の中の危険な場所を確認し改善する。
④精神状態を確認する。

家の中の危険な場所は、元気な人には解りづらいかもしれませんが、後遺症のある人にとっては、少しの段差などでもつまづいて転倒する場合がありとても危険です。

フローリングで滑ったり、こたつのコードに足を引っ掛けて転倒、お風呂場で転倒などがあります。そのため、トイレや浴槽などに手すりをつけたり、様々なサポートの方法があります。

※介護保険制度には住宅改修の補助があります。
改修後に自立や介護状況でその効果があるのかが判定され助成する仕組みのため、利用するには、申請・判定・認可の手順が必要となります。まずはケアマネージャーに相談してみましょう。

また、一人でできることさえ手伝ってしまったりしがちですが、本人のためには一人でできることが一つでも多くなるようにリハビリを続けていくことが大切です。
意欲の向上にもつながります。

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